結婚っていいもんだよ~止まったままの時計~

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この記事は私と嫁の生きていくうえで大事な心の在り方を書いた記事になります。

オレの部屋に2時28分で止まったままの時計がある。

毎年、夏休み、冬休みになると必ず訪れた母親の実家。

小さな小さな寿司屋を営んでいた。

寿司屋の大将であるおじいさんが大好きで堪らなかった。

いつも卵焼きと穴子を握ってくれて、それがまた美味かったのを覚えている。

夏場は夜遅くに店を閉めた後、早朝、仕入れに行く為に仮眠しなきゃいけないのに、オレとファミコンで遊んでくれたり、また別の日は、仕入れ先の市場へ行く前にカブトムシを取りに連れていってくれたりと、疲れてる筈なのに沢山遊んでくれた。

そんなおじいさんは、関東から疎開して来て、こっちでおばあさんの婿になり、2人で寿司屋を始めたらしかった。

おばあさんは割とキツイ人で、おじいさんはいつも隠れるように店の隅で、大好きなお酒を飲んでいた。

思い出

お店の奥には住居があり、柱には開店祝いで貰ったという祝xx薬局と書かれた柱時計があった。

日中寝ているおじいさんを起こさないように、振り子に割り箸を挟め、時計を止めて、おばあさんによく怒られたものだ。

オレが高校の時におじいさんは癌で亡くなった。

母の兄が店を継いだが、回転寿司ブームに負け、おまけに味が変わったと、お客さんも離れ、ついには潰れてしまった。

潰れてから間もなく、おばあさんが痴呆症になり、介護に疲れた母の兄は、炊事中にふらついた拍子に鍋に手を掛け、熱湯を浴び、大やけどを負って就労不可な体になってしまった。

そうなって、生活が困窮してしまい、店舗兼住宅と土地を手放す事になった。

思い出の建物が解体されると決まった日に、オレはボロボロで2時28分で止まったままの柱時計を持って帰ってきた。

柱時計を出窓に立て掛け、しばらく色々な事を考えながらボーっと振り子を眺めていた。

時代は回る

激動の時代を共に生きてきてこの地に店を開き、子供を育て、その子が結婚して俺が生まれた。おじいさんとおばあさんはきっと幸せな未来を想像しながら日々を過ごし辛い時は支え合い生きてきたのだろう。

開店祝いで貰った柱時計に電池を入れて初めて動かした数十年前のその日は、おじいさんとおばあさんにとっていい日だったに違いない。

今オレの部屋にある、時が止まったままの柱時計を動かしてみようと思った。

オレも40数年真っ直ぐ生きてこれた訳じゃない。辛い事の方が多い気がする。結婚するまではそんな辛さから逃げる為ひと時の楽しさに身を委ねるしかなかった。

嫁さんと出会って随分怒られたな。いい加減大人になりなとかご飯こぼすなとか。

いろいろあったしこれからも色々あるだろうな。金も無いし映画みたいな出来事も無い。

でもさ、

明日は嫁と出会って7156日目のなんでもない、いい日だから。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

鬱が寛解して個人事業主として生きていくまでの体験談

 

 

 

 

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